空間と花
その空間のイメージに合う花。
花だけが突出していてもだめだし、
存在感がないのも違う・・・
何か言葉を探すとすれば
「あるべくしてある花」
長く花と共に仕事をしていますが
究極のテーマです。
落ち着いた空間です。
少し姿勢をただしたくなるような、心地よい緊張感があります。
静かな和室には、動きの少ないお花。
雨上がりの静かな庭のような苔と白石。
人の手によって、
自然の一部を切り取って花を生けていく行為。
「生ける」と言う言葉は
生け手は深い思いを持ち、
いろいろな意味合いを含み、それぞれに解釈されています。
生けた花に現れた自分の欲。
そんな時は頭をまっさらにして
あらためて花(自然)に学び
姿勢を正して生けなおします。