祇園祭と花(日扇)。
私達の生活の様々な場面で、
お花は日々飾られています。
季節の節句などには、
必ずそれぞれにちなんだお花を生けますね。
そして、この
京都の祇園祭の花といえば、
やはり
ひおうぎ・日扇 でしょうか。
四条通りは早くから、お囃子の音色が
雑踏をすり抜け人々の活気と共に漂っています。
数年前、ある呉服屋さんからのご招待を受け
屏風祭りで賑わいをみせる室町へ。
玄関横の町屋格子からは
普段お目にかかれない歴史のある屏風が。
両サイドに古い燭台が置いてあり、
そこだけ冷たい空気がピンと張っているようで、
見ていると呼吸がどんどん穏やかに深くなっていくようでした。
その入り口も素晴らしかったのですが、
中にも様々な屏風や着物や帯が展示してあり
表の鉾飾りにも劣らぬ華やかさです。
奥座敷に通されると・・・
座敷をはさみ、手前の庭と、奥の庭に
なんと立派な氷柱がおいてありました。
座敷を通り抜ける風が氷柱を撫で入ってきます。
大きな氷がとける様子を眺めながら、
夏のしつらえをしたお座敷で
とっておきの屏風を見せていただいたことを思い出します。
夏の生け花をもう一杯・・・
外は祭りの人ごみで賑わいを見せていましたが、
奥の座敷は柔らかい電球のひかりの下、
別の時間が流れていました。
お囃子の音色・・・祇園祭が終わってからも
2~3日は耳から離れません。
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